Dr. Pepplerから藤家先生への書簡

 

親愛なる洋一さん:

私たちは毎日、日本での出来事をフォローしています。
もちろん、私たちはあなたのことを十分考えているし、どうしたら助けになるかということも自問しています。私たちはここでできることはあまり多くないことは明らかです。
私たちはまだ日本社会を信じており、あなた方が津波の被害を受けた人たちに受け入れ可能な解決策を見出すことを信じているという精神的な面でお役に立つかも知れません。

 

バーデン・ヴュルテンベルク州では、選挙後、緑の党とSPDが政府をつくるものと思われます。重要な責任は、多くの死者を伴なう津波災害による荒廃と、福島の問題とを始めから混同しているテレビ放映にあります。

ドイツの普通の市民にとって、大きな災害をもたらしたのが、津波自体なのか福島の結果なのかを区別することができませんでした。広大な面積の荒廃と原子炉災害とが一緒になっていたと言えるでしょう。この意図的な誤報は、緑の党の成功を助けるために目論まれたものでした。このテレビのキャンペーンでは、残念ながら本当の専門家がいなかったのに対し、グリーンピースや環境主義者の方は自分の意見を持っていました。ジャーナリストのほとんどは緑の党とSPDの側に加担しているので、これは驚くべきことではありません。

ドイツでは何も起こらなかったにも拘らず、(緑の党やSPD,それにジャーナリストは)一般市民に原発へ大きな恐怖心をおこさせることによって、ドイツでの原子力関連技術は近い将来、全くチャンスがないと示すことに成功したのです。

それに加えてメルケル女史のパニック的な反応が、彼女の原子力への考え方を突然180度変えてしまうことに寄与しました。長年にわたる漠然とした落ち着きのないわが国のエネルギー政策はただ混乱に陥っています。―残念ながらわたし達の方針をあなたに喜んでご報告することはできません。―日本での生活がすぐに正常に戻り、親愛なる洋一さんと典子さん、そしてあなたのご家族がこの負担を健康で乗り切っていかれるように、心からご挨拶致します。

あなたのドイツの友人、WillとIreneより。