2011年3月13日

 ドイツの新聞 「FRANKFURTTER  ALLGEMEINE ZEITTUNG」 のインタビュー記事(紙面)

                   

藤家洋一氏との質疑 ”東京は危険にさらされていない。”

前日本原子力委員長、元原子力安全専門審査会会長の藤家洋一氏は、今回の事故をチェルノビイリと比較するのは間違っていると述べ、危険な放射能汚染の可能性は原発の周辺地域に限定しているとしている。

質問: 藤家先生、今回の福島の原発大事故はチェルノブイリの大災害と比較できますか。

回答:答えはノーです。チェルノブイリの問題は別のところにありました。また原子炉も全く別の種類です。今回の事故は原子炉を冷やすことが最優先されます。今回の事故は冷却が最も大切で地震につずく津波による冠水で緊急電源が作動できなくなり、原子炉の冷却がすすまなかったことが事故に発展させたといえます。これは1979年のスリーマイル島の事故と比較できます。現状から判断して、原子炉等にある燃料を冷却して問題の解決に至ることを願っています。

質問:日本政府は原発20KM以内の住民に避難命令をだしましたが、これで十分でしょうか。

回答:爆発の後で放射能が検出され、日本政府の発表に依ればそれも比較的に低い値でした。 原発20Km以内の住民避難で十分でしょうし、国際安全基準にも対応しています。

質問:原発事故を恐れてすでにドイツ人や他の外国人が東京脱出を始めています。

回答:原子力の専門家として述べたいことは、これは過剰反応だと思います。東京は危険にさらされてはいません。危険な放射能汚染の可能性は原発の周辺地域に限定しています。

質問:多くの人は風向きが変わって、放射能汚染が東京までやってくると恐れていますが。

回答:ドイツではチェルノブイリの記憶が強く、心配されていることはよく理解できます。しかし日本の現況は異なると思います。たとえ風向きが東京方向になっても、放射性部物質は拡散して、東京の住民に危険が及ぼすことはありません。木曜日の地震と津波によって数千人の方が亡くなったと報道されています。 しかし今回の原発事故では誰も亡くなっていません。

質問:福島原発では何が間違っていたのでしょうか。

回答:原発建設に際してはその立地の歴史を考慮し、過去のすべての地震や津波のデータをチェックします。ただし今回のような高い津波までは想定していませんでした。更に、地震で作動し始めた非常用電源が津波をかぶって機能しなくなりました。のための発電機も機能しませんでした。我われは今後、非常時でも電力供給を必ず確保できるようにしなければなりません。